桜色ノ恋謌
■突然の、再開
その日の仕事を消化し終わって車に乗り込むと、高橋さんの携帯に着信が入った。
「……え?ええ、……はい。お世話になっております。……ちょっとお待ち下さい」
高橋さんはスケジュール帳を取り出して日付をチェックした。
仕事のオファーかな?
「それは大変ありがたいです。ですが、映画の制作やスポンサーとの兼ね合いは?一応宣伝……ああ、そうですね。同じ局ですね。はい、こちらとしては大丈夫です。ええ、ありがとうございます……では、失礼致します……」
「……高橋さん……?」
高橋さんは携帯を置き、スケジュール帳に何かを書き込んだ。
そして私の方を向いて、「仕事よ」とさらっと言った。
「どんな仕事ですか?」
返ってきた答えはとんでもないもの。
「《Justice》の二人が司会をやっているバラエティー番組。急過ぎる気もするけど。わざわざご指名頂いたの。それに映画の宣伝もできるから……」
高橋さんがそこまで言うと、再び携帯が鳴り響いた。
「なんだって言うのかしら……はい、あら。どうしたの?ええっ !? 陽菜乃が?ちょっと待って、さっき別のが入ったばかりなのよ……」
今の声、聞き間違いじゃないよね?
高橋さんの通話の相手は……昂、くん……?
「……え?ええ、……はい。お世話になっております。……ちょっとお待ち下さい」
高橋さんはスケジュール帳を取り出して日付をチェックした。
仕事のオファーかな?
「それは大変ありがたいです。ですが、映画の制作やスポンサーとの兼ね合いは?一応宣伝……ああ、そうですね。同じ局ですね。はい、こちらとしては大丈夫です。ええ、ありがとうございます……では、失礼致します……」
「……高橋さん……?」
高橋さんは携帯を置き、スケジュール帳に何かを書き込んだ。
そして私の方を向いて、「仕事よ」とさらっと言った。
「どんな仕事ですか?」
返ってきた答えはとんでもないもの。
「《Justice》の二人が司会をやっているバラエティー番組。急過ぎる気もするけど。わざわざご指名頂いたの。それに映画の宣伝もできるから……」
高橋さんがそこまで言うと、再び携帯が鳴り響いた。
「なんだって言うのかしら……はい、あら。どうしたの?ええっ !? 陽菜乃が?ちょっと待って、さっき別のが入ったばかりなのよ……」
今の声、聞き間違いじゃないよね?
高橋さんの通話の相手は……昂、くん……?