桜色ノ恋謌
将来は恭哉くんと一緒の高校を受験して少しでも恭哉くんの後を追いかけたかったけど、あたしの人生はもう大きく走り出してしまったから、もうそれは叶わない夢に終わっちゃったんだよね……。
「さーや、今日も習い事ー?」
全部の発端になった絵夢や茉莉とも、全然放課後には遊べなくなった。
放課後は日替わりで塾とボイトレ、ウォーキングのコマを入れたから。
「付き合い悪くてごめんね!でも仕事に慣れたら、絶対絶対っ撮影現場に来ていいから、ねっ?」
手を合わせて二人にぺこりと頭を下げた。
二人は「約束だかんね !?」と、半ばあたしを脅して教室から追い出した。
最後に追い出すとか二人とも酷いよぉ!?
ちょっとだけ残念な気持ちを抱えて校門まで来ると、その前に白い普通車が今日も停まっていた。
鳥羽さんだ。
「じゃあ今日も頑張って」
「はーい」
今日は塾で数学と理科を90分ずつ習った後、英会話もやんなきゃいけない。
陽菜乃ちゃん達もこういう過密なスケジュールをこなして今の地位にいるんだよ、と鳥羽さんに言われたらあたしの負けず魂に火がついた。
あたしだってやってやるんだから!
「さーや、今日も習い事ー?」
全部の発端になった絵夢や茉莉とも、全然放課後には遊べなくなった。
放課後は日替わりで塾とボイトレ、ウォーキングのコマを入れたから。
「付き合い悪くてごめんね!でも仕事に慣れたら、絶対絶対っ撮影現場に来ていいから、ねっ?」
手を合わせて二人にぺこりと頭を下げた。
二人は「約束だかんね !?」と、半ばあたしを脅して教室から追い出した。
最後に追い出すとか二人とも酷いよぉ!?
ちょっとだけ残念な気持ちを抱えて校門まで来ると、その前に白い普通車が今日も停まっていた。
鳥羽さんだ。
「じゃあ今日も頑張って」
「はーい」
今日は塾で数学と理科を90分ずつ習った後、英会話もやんなきゃいけない。
陽菜乃ちゃん達もこういう過密なスケジュールをこなして今の地位にいるんだよ、と鳥羽さんに言われたらあたしの負けず魂に火がついた。
あたしだってやってやるんだから!