桜色ノ恋謌
■こぼれた砂
次の日は、私の撮影はあんまりなくて、1~2カットを撮れば終了だった。
このチャンスを逃す手はない!と、この前の田舎風レストラン[山猫軒]に予約の電話を入れて……。
本日最後の私の撮影が、倉木さんと一緒だったからラッキーかも。
撮りが終わると、動きにくい衣装をずるずる引き摺って倉木さんの元に走った。
現場に倉木さんが入る時は、高橋さんが絶対に同じ場所には来ないことにも気づいたし。
……チャーンス!
「倉木さん、倉木さん」
「あ…如月さんか。昨日はみっともないとこ見せちゃったね。幻滅……」
「そんなことどうでも良いです。倉木さん今日は現場は何時まで、ですか?」
倉木さんは不思議そうにちらりと私を見たけど、それについては何も聞かず「トラブルがなければ4時上がりかな?昨日の夜からずっと通しだったからね」と、答えてくれた。
徹夜じゃん。今から誘うのは酷かなぁ…とも考えたけど、ええい、なるようになれ!!
「……倉木さんって、高橋さんとはちゃんと話し合いたいとか思ってます?」
うわうわ、どストレートに聞いちゃった!
このチャンスを逃す手はない!と、この前の田舎風レストラン[山猫軒]に予約の電話を入れて……。
本日最後の私の撮影が、倉木さんと一緒だったからラッキーかも。
撮りが終わると、動きにくい衣装をずるずる引き摺って倉木さんの元に走った。
現場に倉木さんが入る時は、高橋さんが絶対に同じ場所には来ないことにも気づいたし。
……チャーンス!
「倉木さん、倉木さん」
「あ…如月さんか。昨日はみっともないとこ見せちゃったね。幻滅……」
「そんなことどうでも良いです。倉木さん今日は現場は何時まで、ですか?」
倉木さんは不思議そうにちらりと私を見たけど、それについては何も聞かず「トラブルがなければ4時上がりかな?昨日の夜からずっと通しだったからね」と、答えてくれた。
徹夜じゃん。今から誘うのは酷かなぁ…とも考えたけど、ええい、なるようになれ!!
「……倉木さんって、高橋さんとはちゃんと話し合いたいとか思ってます?」
うわうわ、どストレートに聞いちゃった!