桜色ノ恋謌
月島くん達がファンの女の子達を上手く交わして、受付を済ませて入ったカラオケの部屋の中には大爆笑が響いて壁を揺らす。




「なにそれ!! マジでウケる! つーか桜小路ってそーゆーキャラ!? 仕込みまで完璧ってマジウケなんですけど!」




大地くんが失礼にも私達を指差して、まーだゲラゲラ笑っている。




「おもしれーから今日はそのままの格好にしとけよ!」

「嫌です!」



即答する私。


私のは別にフツーのウィッグや洋服だけど、公佳ちゃんは……ねぇ!



「あら!私はいいわよ?」



いいんですか!? 後悔しませんか!? 後々笑い者にしますよ、この人達!




「桜小路がこう言ってんだから空気読めよ、伊達メの咲絢チャン」



月島くんが、調子づいて私に絡んでくる。

やっぱコイツらチャラ男だよ。




「でも私達だけ変な格好してるの、なんだか不公平よね。罰ゲームをしましょうよ」


ん?罰ゲーム?


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