桜色ノ恋謌
結局、シャワールームでも恭哉に翻弄された私は再び抱き抱えられてベッドに戻された。




時計を見れば、もう夜中の2時過ぎだ。




パーティなんかとっくに終わってるだろうし、高橋さんもうちの事務所の社長も帰ってしまってるよね。




一応高橋さんにはメールを送るつもりでバッグを探したけど……。



「あ、リビングか」



さすがはVIPルーム。何部屋もあるけど二人だけで使うとなると、ちょっと勿体ない気もする。



バッグを探してリビングに行ったら、パソコンを操作しながら電話をかけてる恭哉がソファに座っていた。




なんだろ?まだ仕事してるのかな?




仕事の邪魔にならないように廊下に出て、私も高橋さんにメールだけを送った。




『恭哉といるから心配しないで下さい』って、短いけど分かりやすい文だと思う。


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