桜色ノ恋謌
そして、深夜近くになって大地君、公佳ちゃんが現地入りした。
ロケハンも体育倉庫から教室に移動して、今度はここでの撮影だ。
学校での延長のように私たちが4人ではしゃいでいると、入り口からなんだか騒ぐような大声が聞こえてきた。
スタッフさんも慌ててバタバタ走り回ってるし、何よりいつまでたっても監督から及びの声がかからない。
不振に思って、みんなで騒ぎの中心へと移動した。
その中心にいたのは、まぎれもなく、あの陽菜乃ちゃんだった。
「呼ばれもしねーヤツがわざわざここまで何しに来てんの?」
いたって冷静に大地君が突っ込む。
「つーか、なんでここで騒いでんだよ?警備どーなってんの?」
至極まともなことを月島君がスタッフさんに向かって問い質した。
「まさか逆恨みで、咲絢を狙って来たんじゃないでしょうね!?」
…公佳ちゃん、どうやらその予想は大当たりのようです。
なぜって、陽菜乃ちゃんの爛々と光る目が、私をロックオンして外れません。
スタッフさんと一緒になって、鳥羽さんも必死で陽菜乃ちゃんを押しとどめてはいるけど。
えー…。嫌だなぁ。仕事場にまで私情を挟むような、そんな女優さんに狙われるとか,災厄以外のなにものでもないよね。
ロケハンも体育倉庫から教室に移動して、今度はここでの撮影だ。
学校での延長のように私たちが4人ではしゃいでいると、入り口からなんだか騒ぐような大声が聞こえてきた。
スタッフさんも慌ててバタバタ走り回ってるし、何よりいつまでたっても監督から及びの声がかからない。
不振に思って、みんなで騒ぎの中心へと移動した。
その中心にいたのは、まぎれもなく、あの陽菜乃ちゃんだった。
「呼ばれもしねーヤツがわざわざここまで何しに来てんの?」
いたって冷静に大地君が突っ込む。
「つーか、なんでここで騒いでんだよ?警備どーなってんの?」
至極まともなことを月島君がスタッフさんに向かって問い質した。
「まさか逆恨みで、咲絢を狙って来たんじゃないでしょうね!?」
…公佳ちゃん、どうやらその予想は大当たりのようです。
なぜって、陽菜乃ちゃんの爛々と光る目が、私をロックオンして外れません。
スタッフさんと一緒になって、鳥羽さんも必死で陽菜乃ちゃんを押しとどめてはいるけど。
えー…。嫌だなぁ。仕事場にまで私情を挟むような、そんな女優さんに狙われるとか,災厄以外のなにものでもないよね。