桜色ノ恋謌
学校でのイジメは相変わらず続いてたけど、前より苦しいとは思わない。
それどころか仕事でもちゃんと作り笑いじゃない、自然な笑顔でいられるようになった。
イジメられるようになってからは不自然な笑顔でしかいなかったのは自覚していたよ。
恭哉くんも、昂くんも、あたしには『笑顔でいろ』って言ってくれた。
2人とも、あたしの事を一生懸命守ろうとしてくれた。
だったらあたしは、笑って仕事をする事でしか、恩返しなんてできないじゃん?
その日は何回目か忘れたけど、また上履きがマジックで真っ黒になるまで落書きをされていた。
……この靴、自分が働いたお金で買った靴だから………いいや。
あたしは勢いよく真っ黒の上履きをゴミ箱に投げ入れた。
そして、靴下も脱ぎ捨てる。
ひんやりしたリノリウムの廊下を踏みしめて、教室へ向かった。
裸足で歩くのは、こんなに気持ちいいんだね。
余計なしがらみがなくなって、解放感でいっぱいだ。
あたしはあたしを応援してくれる人達のために、今日も頑張れる。
それどころか仕事でもちゃんと作り笑いじゃない、自然な笑顔でいられるようになった。
イジメられるようになってからは不自然な笑顔でしかいなかったのは自覚していたよ。
恭哉くんも、昂くんも、あたしには『笑顔でいろ』って言ってくれた。
2人とも、あたしの事を一生懸命守ろうとしてくれた。
だったらあたしは、笑って仕事をする事でしか、恩返しなんてできないじゃん?
その日は何回目か忘れたけど、また上履きがマジックで真っ黒になるまで落書きをされていた。
……この靴、自分が働いたお金で買った靴だから………いいや。
あたしは勢いよく真っ黒の上履きをゴミ箱に投げ入れた。
そして、靴下も脱ぎ捨てる。
ひんやりしたリノリウムの廊下を踏みしめて、教室へ向かった。
裸足で歩くのは、こんなに気持ちいいんだね。
余計なしがらみがなくなって、解放感でいっぱいだ。
あたしはあたしを応援してくれる人達のために、今日も頑張れる。