桜色ノ恋謌
教室に入ると机と椅子がない。
………だから、何?
空き教室へ行って授業が始まる前に机と椅子を準備した。
「……マジあの女、しぶとくない?」
「図太くね?」
黒板の前に座ってた男子と女子2人があたしに聞こえるように悪口を言っている。……あたしの方を見ながら。
男子の方は男性誌のモデルをやってる人だっけ?
女子2人はたしか、どこかの劇団に所属している人達だったはず。
もういいや。
クラスのみんながあたしと仲良くしたくないなら、無理に仲良くも我慢もしないって決めたんだ。
「今度はバッグかぁ……」
通学用のバッグも鍵つきにして、教科書やノートは授業が終わる度にイタズラされないようにしまっていた。
そしたら今日は、そのバッグをどこかに隠されたみたい。
早く探さないと。
校舎のあちこちを探したけど、なかなかみつからない。
まさかここには無いだろう、とは思ったけど、屋上に行ってみた。
……あった。
バッグは貯水タンクの上に放り投げられている。
………だから、何?
空き教室へ行って授業が始まる前に机と椅子を準備した。
「……マジあの女、しぶとくない?」
「図太くね?」
黒板の前に座ってた男子と女子2人があたしに聞こえるように悪口を言っている。……あたしの方を見ながら。
男子の方は男性誌のモデルをやってる人だっけ?
女子2人はたしか、どこかの劇団に所属している人達だったはず。
もういいや。
クラスのみんながあたしと仲良くしたくないなら、無理に仲良くも我慢もしないって決めたんだ。
「今度はバッグかぁ……」
通学用のバッグも鍵つきにして、教科書やノートは授業が終わる度にイタズラされないようにしまっていた。
そしたら今日は、そのバッグをどこかに隠されたみたい。
早く探さないと。
校舎のあちこちを探したけど、なかなかみつからない。
まさかここには無いだろう、とは思ったけど、屋上に行ってみた。
……あった。
バッグは貯水タンクの上に放り投げられている。