夕焼け空の下で
「…亮平。」
「…ん?」
「…亮平は…。ずっと側にいてくれる?」
いつもなら絶対言わないようなことを聞いてしまう。
少しの間、何も言わない亮平に不安になる。
でも亮平はすぐ口を開いた。
「…当たり前だろ。お前残してくたばれるかよ!
だいたい俺がいなくなったら誰がお前の面倒見るんだよ!?」
いつも通り、皮肉混じりに言ってくる。
これも元気づけるためだろう。
今日は言い返さない。
こんなことが暖かくてしょうがないから。
嫌だ、嫌だって言ってるけど
いつも側にいてくれる亮平。
そんな素直じゃなくて、優しい亮平への感謝の気持ちでいっぱいだから。