夕焼け空の下で




「葉月…。どうした?ケガしてんだろ?」







心配そうに声をかけてくる。








「…さっきは心配しなかったくせに……。」








消え入りそうに呟く。








夕夜が近づいてきて、肩を掴む。








「ほら…保健室行こ?」






本当に優しい声に、少し落ち着く。










でも……











「風香、心配してんだから…。あんま心配かけんな。」











そう、言われて
落ち着きが怒りに変わる。






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