夕焼け空の下で
「それに、お前だけは
特別に思ってるよ!」
「え…。」
テレる亮平。
そのせいでこっちまでテレてしまう。
でも、幼なじみのことを言ってると分かって納得。
「…うちだって…亮平は特別だよ…。」
目を丸くする亮平。
恥ずかしくなってすぐ付け足す。
「ほら!亮平とは幼なじみでずっと一緒にいたしね…」
その言葉に亮平の顔が少し曇る。
悲しそうな顔になって
「…そうだな」と元気なく言う。
亮平の悲しそうな顔を見て、心が痛くなった。
だから…。
「…だから…亮平にはすごく感謝してる…よ…。…多分…。」
だんだん声が小さくなる。
恥ずかしくて顔を背ける。
チラッと亮平をみると…
亮平が優しく微笑んでいた。
その笑顔にドキッとする。