夕焼け空の下で
途中で風香と別れる。
亮平とは家がご近所だし、夕夜は近くはないけど方向は同じ。
風香だけが少し遠い。
「もう遅いし、送っていくよ。」
夕夜が言う。
その言葉に風香は慌てる。
「だ、大丈夫だよ!そうしたら夕夜くんが危ないし…。」
「いや!俺は男だし大丈夫だよ。」
「でも……。」
嬉しそうだけど、夕夜が心配な風香は複雑そうな顔をする。
「いいじゃん風香!もう遅いし送ってもらいなよ!」
私がそう言うと
おずおずと頷く。
「…じゃあ…お願いします」
「もちろん。」
夕夜がニコッと笑う。
顔が赤くなる風香。
本当に嬉しそう。