ゆるキャラ
「では次に、ゴボッキーを試食して頂きましょう‼」
あくまで進行を貫く女子アナ。
取り出したるは、ゴボウならぬ、棒。
その先端にチョコをコーティングした、最先端のスイーツだ。
「甘いものが大好きなゴボちゃん‼さぁ、一気にパクッと‼」
私は、というより、石田が、あ、石田先生の操作で受け取る。
そして。
パクッ。
ならぬ。
ポキッ。
へし折ったー‼
「ゴ、ゴボちゃん⁈」
焦る女子アナの顔に投げつけたまでは気持ち良かったが…。
今やゴボちゃんは、ネジの切れたオモチャ。
「せ、先生‼と、止めて下さい‼」
「いやそれが、糸がこんがらがってさぁ」
「ちょ、ちょっと‼」
私は万歳した。
わ、脇汗がアップに‼
「と、止めてー‼」
そのまま両足も万歳し、V開脚を披露。
重みで糸が切れ、尾てい骨を強打した、ゴボちゃんでありました。
「ボコボコ…」