(仮)双子の闇


ガラッ


ドアを開けると一斉にこっちを見てきた。


テクテクテク…


グイッ ←千夜が真冬の耳を引っ張る音


「子供、相手にキレるな。 大人げない」


小さい声でそう言い、耳を離すと、


「ごめん…」


素直に謝ってきた。


「分かったなら、いい」


クルッ


「俺は桜木 千夜」


「俺は桜木 蓮」


あたし達はそれぞれ、とても短く自己紹介をした。


「真冬、俺らの席は?」


「真ん中の一番後ろだ」


「OK」


どうせなら、窓側がよかった…


なんてことを考えながら自分の席に向かって歩いた。


テクテクテク…


ガタン


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