(仮)双子の闇
―in屋上―
あたしたちは屋上に着いた。
…うん、有り得ない。
蓮もそう思っているらしく、珍しくいつもより目が開いてる。
それもそのはず、
普通は置いてあるはずのない、ソファーや机が置いてある。
「そこに座ってください」
そう言い、指さされたのは二人掛けのソファー。
「これ?」
「そうです」
テクテクテク…ストン
あたし達は指定されたソファーに座った。
「…まず、お前ら誰?」
あたしがそう言うと、さっきの水沢みたく他の四人が口をポカンとあけた。
なんだよ…
「俺らのことを知らないやつがいるなんて…」
「珍しいですね」
珍しいのか?
名前を知らないことが?
ま、どっちでもいいや。
「…で、名前は?」