(仮)双子の闇
Ⅳ
「こっちからしてみれば、分かんないだろ? もしかしたら、グルになってるかもしれない」
何だ、コイツ…。
「ましては、兄弟だ。 裏で何を考えてるか分からない」
何かを言葉にする度に目が闇に染まっていく。
「おい」
「仲良くなって、裏切られるかもしれないだろ?」
「おい!」
「“アイツら”みたいに「おい!!!」」
あたしは海斗の肩をガシッと掴んで、
「それは“俺ら”が聞いてもいい話なのか…?」