(仮)双子の闇
「はぁ~…」
ボスッ
あたしは乱暴にソファーに座った。
「蓮も座れよ」
そう言うと、蓮はあたしの前でなく横にきた。
そして、抱きついてきた。
……やっぱりか。
「蓮?」
「なんで、あんなこと言うの? 千夜は俺がいなくてもいいって言うの?」
涙声で訴えてくる。
暴走族に誘われたこととあたしが言った言葉にの二重にショックを受けたからな…
「落ち着いて、蓮」
「だって…!」
「蓮がいなくていいなんて思ってない。 ただ、もう光に戻ってもいいんじゃないかと思っただけ」
「だったら…!」
蓮が言葉を続ける前にあたしは首を横にふった。
言いたいことはよくわかってる。
「あたしはもう戻れない…。 だから…「離れていくの!?」」
ギュウ
蓮はあたしの後ろに回してる腕の力を強めた。
そして、震えている。
「離れないよ」
あたしは優しく呟いた。