(仮)双子の闇
……………
いつも思う、なんでこんな広いんだろう、と。
目の前に広がる空間。
床も壁もピカピカ。
天井にはまさかのシャンデリア。
そして、メイドや執事の人が働いている。
「蓮、千夜、おはよ~」
広い広いリビングの中心においてある、ソファーから顔を出してあたし達に対して声をかける人。
「「おはよう、母さん」」
その声の主はあたしたちの“母さん”だ。
そして、その横には、
「父さんも、おはよう」
“父さん”もいる。