恋愛部☆番長組




 昼間だってい言うのに雲行きが怪しい。

 今さっきまで晴れていた空はブルーに

 染まりはじめている。




「―――..これ降りそうだな...」



「うん..降らなかったらいいんだけど...」




 バスに乗るためにわざわざ出席順に並
 
 んで、ついに私と風見君の番がきた。


 
「わっ!もう振りだしたっ!ほら早く
 入れよ桐島っ!」




「あ、うんっ!」



 ぽつぽつと、だんだん激しくなる雨。

 ようやく生徒全員がバスに乗って移動
 
 する。


 
 雨――...やまないな...。



 バスの中は騒ぎ声がうるさい。

 私はバスの中から雨を見つめていた。




「桐島って雨好きなの??」



「えっ!?あ、まあ...好き、かな?」



 風見君がが隣になってくれてよかった。

 ...密君じゃないのは残念だけど。

 密君、

 今なにしてるのかな―――....?





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