恋愛部☆番長組




 いろんな町を色々まわって行ったけど

 全然密君と一度も会えなくて、私は

 底に沈んだような気分だ。



「ま、まあこれだけ人が多ければ中々
 会いにくいのも確かだし。仕方ない!」


 
 ううっ―――...

 密君に会いたいよ~っ。



 修学旅行で京都に来た私達は、

 密と会えないまま、宿泊の館へと来た。



「ではこちらです。405室になります」



「はい。ありがとうございます」



 
 学校の名前を出すと、すぐに鍵を

 梓に渡された。



 ...密君、もうこの館のどこかに

 いるのかな―――...??



 
「千春――、私ちょっと下に用があるから
 行ってくるね~?」



「あ、うん。行ってらっしゃい」




 バタンッ―――




 このまま、密君と会えないまま

 一日が過ぎるのかな....。



 一人になったところに丁度電話が

 入ってある人の名前が書かれていた。



  
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