恋愛部☆番長組
「今、何か言わなかった??」
「ううん、何でもない!けど、部屋に行く
のはやめたほうがいいよ。あいつと俺
同じ部屋だけど、どっかに連れ込む
癖があるから」
ドキリとした。
風見君の言ったことが本当なら、今ま
でのいくつの女性が密君を訪れたんだ
ろう、と頭をよぎる。
「で、でも私にはそんなことしてこな
かったし!」
嘘。
これは自分のいいわけ。
本当は密の家に行って襲われそうに
なった。
「今はしないとしても、密はいずれ君を
泣かせるよ」
風見君がこんなに真剣になって言って
くれてる。
だけど、私には――――...
「それでもいい。私...密君の事、好き
なんだもんっ!」
私の言葉に驚いた風見は、にっと
笑う。
「じゃ、本人に聞けばいいよ。本当に
本気になれば捨てる奴だから。あいつ」
ズキッ――――