恋愛部☆番長組




 風見の頬を思いっきりなぐっても、
 
 まだ怒りは治まらない。



「あいつで遊んでいいのは俺だけだ。
 お前には、絶対渡さない」



 拳を握り締め強く言った言葉は、俺

 自身にも強く反省する。



 
 なんで俺は気づかなかった?

 あいつはもともと可愛い方なのに

 ますます綺麗になってから

 他の野郎どもは放ってないじゃねーか。

 ...あのバカ野郎...。

 いや、


 バカなのは


 ―――――俺のほうか...。



「ほら、さっさと行けよ」



「...あ?...お前、何たくらんでる」




 
 今さっきまで千春のこと散々言ってた

 癖に、今度は千春の所に行けだと?


 ―――――...こいつ...。



「さあね♪」



「――――っち。そういうことかよ。俺とした
 ことが一杯くわされたぜ」



「ほらほら、さっさと行けって♪」



 少し癪だったけど、俺は走って千春の

 所に行くことにした。

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