恋愛部☆番長組

卒業式





 卒業式。



 みんな、泣いてる。

 なのに


 私は泣けない。



「千春~っ!卒業おめでと~っっ!!」



「うん...ありがとう梓」




 ぎこちなく笑う顔。

 そんなのすぐに梓に見破られた。




「も~。なんなの?卒業式だって言う
 のにそんな暗い顔して!....何が
 あったの??」




 梓...。

 苦しいよ梓っっ!!




 卒業式の最後の日、私は梓に自分の

 事をすべて、


 すべて話した。




「....千春.....」



「梓っっ―――...私どうしたらいいか
 わかんないよっ!教えてよ梓っっ!!」



 泣きじゃくる私を見て梓は優しく

 私の頭をぽんぽん、と撫でてくれる。



 梓―――っ...!





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