恋愛部☆番長組




 僕のこと、心配してくれてるんだ...

 やっぱり、優しい。



「ううん。ありがとう千春ちゃん。僕、
 決めたっ!これからデートしよ!ね!」



 うっ...。

 自分でもこんな強引なとこってまだ
 
 全然慣れてないんだよなあ...。

 だけど、天野君が


“女の子は強引なほうがいいんだよ?”


 っていうから僕、頑張って天野君の

 言う通り、強引にしてみたんだけど...。



 やっぱり、ダメ、かな?




 チラッと千春を見ると、やはり

 戸惑っている感じに見えて―――



 
「やっぱ、ダメ?」



 うりゅっ、と涙目になると「うっ」

 と僕の甘甘犬に負けたらしい。



 自分でも気づかないんだけど僕が涙を

 流す時に、他人には小さい犬が泣いて
 
 るように見えるんだって。




「...いいよ。行こうか?」



「い、いいのっ!?」



 
 本当だ!天野君の言った通りだっっ!

 えへへ♪嬉しいな♪

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