恋愛部☆番長組




 ...聞き損ねちゃった。
  
 どうして、そんなこと言ったのか。



  
 
「では、ご案内しますね」



「ああ。さっさと案内しろ」



「は、はい~!!」




 元は立花君のお金で立てた旅館とは言え
 
 こんなカッコいい人に言われると女館の
 
 人たちもぞろぞろと集まってきているし。




 ...やっぱりみんな、

 かっこいいんだ。



「さ、千春ちゃん!行こうよ!ねぇ密君!!
 まず温泉に行こうよっ!」



「えっ!?温泉っ...わ、私着替え持って
 着てないんだけど...」



 
 じとっとみんなが私を見る。



 え!?な、なにかな...。

 あ、私を退けてこそこそ話し...。





「おい大地。お前言うの忘れてただろ」

「ご、ごめんなさい...」

「ま、仕方ないよ。で、誰の服を貸して
 やるんだ?一様他は予備持ってきてる
 でしょ?」


「俺は絶対いやだからな///」

「じゃあ俺がやろうか?」


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