恋愛部☆番長組
...いつまで話すんだろう。
「ったくしょうがねぇ。仕方ねぇから
俺が貸してやる―――...」
私の元に来ようとしたら、天野が立花
の肩をがしっと掴んでまた元に戻す。
...なんなのもう。
「はいはいは~い!じゃあ彼氏である
僕が貸すから!じゃ先行ってるね!」
「わっ――――...」
大地君が私の背中を押しながらせかせか
と誰もいないエレベータの手前に連れて
いかれた。
「なんなの!?もうっ!」
「ごめんね♪はい、僕の服貸してあげる
から...それ着て?」
あ...
今までそのことを話してたんだ...
「うん...。フフッ。ありがと」
茶色い中ぐらいのバッグから、青い
Tシャツ一枚とズボンを取り出して、
私に渡した。
「あ...それと、...ぱ、パンツ....
ないんだけど、これでいいかな?」