恋愛部☆番長組



 ...いつまで話すんだろう。




「ったくしょうがねぇ。仕方ねぇから
 俺が貸してやる―――...」


 私の元に来ようとしたら、天野が立花
 
 の肩をがしっと掴んでまた元に戻す。



 ...なんなのもう。



「はいはいは~い!じゃあ彼氏である
 僕が貸すから!じゃ先行ってるね!」


「わっ――――...」



 
 大地君が私の背中を押しながらせかせか

 と誰もいないエレベータの手前に連れて

 いかれた。





「なんなの!?もうっ!」



「ごめんね♪はい、僕の服貸してあげる
 から...それ着て?」



 
 
 あ...
 
 今までそのことを話してたんだ...



「うん...。フフッ。ありがと」



 
 茶色い中ぐらいのバッグから、青い
 
 Tシャツ一枚とズボンを取り出して、

 私に渡した。



「あ...それと、...ぱ、パンツ....
 ないんだけど、これでいいかな?」 



< 173 / 352 >

この作品をシェア

pagetop