恋愛部☆番長組
飲み物を買った後、千春の元に向かう。
「ごめんっ、千春ちゃんおま――...」
おまたせって聞こうとした。
だけど――――
目の前には、
湯上りの天野、藤村、立花に囲まれて
おどおどしている千春ちゃんがいた。
「千春ちゃん、何か飲みに行こうか?」
「い、いえ。いいで―――」
天野君が、千春ちゃんに話すたびに
心臓が締め付けられるようになって、
天野君が、千春ちゃんの腕を優しく
触れて、そのまま―――
僕の中で黒い渦のようなものが、
ぐるぐると渦巻いた。
いっちゃった...か。
この缶ジュース...どうしよう?
「大地くんっ!!」
「えっ―――?」
なんで、千春ちゃんがここにいるの?