恋愛部☆番長組
地べたはひんやりとしていて、自分の
体温のほうがとても温かい。
「......。嘘だ。こんなの」
ぎゅっと拳を握り締めて背をドアに
もたれた。
コンコンッ―――
ん?誰だろ。
立花君かな―――...。
「はい」と返事する前に、聞き覚えの
ある声が扉の向こうから聞こえてきた。
「私、だけど。...大地君、大丈夫??
具合かなんか悪くなった??」
ち、はるちゃん――――...。
声を聞くと、全身がぶわっと何かが
沸騰するように熱くなった。
「ううん。大丈夫。千春ちゃんもそろ
そろ寝たほうがいいよ。体に悪い
からねっ!」
うまく、言えただろうか。
言葉に息がつまりそうになりながら
喋る自分の言葉がとても恥ずかしくて
僕は、逃げた。