恋愛部☆番長組
僕は―――...
僕は、千春ちゃんのことをお姉ちゃんと
ばかりに思っていたのに―――....
違ったんだ―――...
「そっか。...うん。わかった。じゃ、
私も寝るね?...お休みなさい」
そう言うとその言葉は途切れてしまう。
ダメだ...
僕には、こんなこと初めてだから
わかんないよ...。
足音も次第に遠ざかっていくと
僕はドアノブを握っている自分に
はっとした。
...僕が引き止めてどうするの?
こんな弱弱しい僕なんか、千春ちゃん
が好きになるはずがないのに...。
ドアノブを握り締めている力がぎゅっと
強くなった。
僕より、
立花君みたいな引っ張ってくれる方が
...千春ちゃんには、いいんだ――...。