恋愛部☆番長組




 教室に戻ると真っ先に梓が寄ってきた。



「おかえり~...って、あれ??千春、
 どうしたの??」



「え?何が??」



「顔が笑ってるけど...あ、もしかして
 大地君関連??」



 ううっ...。

 何でもお見通しだなぁ。



 すとんと梓の後ろ席に座り、梓は私の

 机に頬杖する。



「いーなー。...い~な~!!ねぇ、それ
 ならさ!!私にもその5人の誰か紹介
 してくれない!?」



「え...」




 5人ってことは、大地君も入る、

 のかな―――...。




 顔を下げると梓ははっとしたように

「やだな~、大地君以外だってば」と
 
 けらけら笑った。




 心の底から安堵している自分がいる。

 まさか、と思いながら

 私はため息をついた。 





 私、大地君のことが、好きなの?




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