恋愛部☆番長組
「も~天野君ってば!誰にでもそんな事
してるとバチが当たるんだからねっ!」
その間に大地が入った。
「あっ!本物の大地君だっ!」
梓の顔が一気に明るくなった。
「え?」と不思議そうな顔をして話すうち
に楽しそうな大地に思わず距離を感じる。
大地君。
大地君は、梓のこと、好きじゃない
よね??
なんかこうして二人が喋ってると二人
ともほんと似合ってるし...。
なんで、私こんなに不愉快なんだろう。
いつも私の傍には大地君がいたから?
だから他の人と喋って欲しくないの?
そんな時、大地の携帯が鳴った。
「あ、ごめんっ電話だ。じゃ、また後で
話そうね森宮さん♪」
携帯を持ったまま、大地は外にでた。
“森宮さん”
私だけが、名前を呼んでくれていると
思ったら不意に嬉しくなる。