恋愛部☆番長組




「あなたが、千春さん??」



 母親のほうが私に尋ねる。



「は、はいそうです...」


「そうか。大地の奴こんな可愛い子を
 隠してたのか...」



「は、はい..あのっ!大地君の様態は」




 私がそう聞くと、二人は眉間にしわを
 
 寄せて顔が暗くなる。



「...大地は、昔から体の弱いほうでね。
 これでも、もう余命はされてたんだ」



 そ、そんなのっっ!!



 ショックだった。
 
 大地君、あんなにいつも楽しそうに

 笑って、怒って、



 いつも、私が引っ張られてたのに。




「そうね。あなたのおかげでこれまで
 長く生きられたのかもしれないわ」




 そんな.....。



「そうだわ!!...これ、あなたが持って
 いてちょうだい?」



 
 母親から預けられたのは、
 
“大地の日記”と書かれた日記だった。





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