恋愛部☆番長組
「どうしてっ―――....どうしてっ!?」
もう、涙が溢れて止まらない。
目の前の大地をもっとよく見ていたい
のに、目がかすんで
うまく、大地が見れない。
「...っ僕は、もういいんだ。君が
そうやって覚えてくれてたら――」
「大地君はっっ!!私といたくないのっ!?」
「傍にいたいに決まってるっっっ!!」
ビクッ―――
大地君の怒鳴り声、初めて聞いた。
いつも笑っている大地君からは
想像できない。
「...なんで僕なんだ...他の人だったら
よかったのに...僕は、まだ死にたくない。
生きたい、生きたいよっ――――っっ!!」
大地君っ―――...。
「だけど、無理だ。そんなこと。そんな
奇跡みたいなことは起こらないんだよ
千春ちゃんっ....」
絶望に満ちた目。
私はそんな彼を少しでも慰めてやりたい。
心からそう思った。
「大丈夫だよ。私が、傍にいるから...
大地君の傍に、ずっといるからっ!!」