恋愛部☆番長組
修学旅行
もう、修学旅行の季節になっちゃって
私は、行かないことにした。
少しでも、大地君の傍にいたいから。
「...それ、僕の日記帳...」
「うん...大地君のお母さんから預かっ
ちゃった」
りんごをむきながら一つずつ、皿に
入れていく。
「はい、りんご。食べて?」
「わ~い!ありがと~♪」
大地君が、少しでも
少しでも...
長く生きられますように....
私には祈ることしかできない。
すると大地は食べようとしていた手を
止め、こっちを向いた。
「ごめんね。千春ちゃん。修学旅行、
行きたかったでしょ?」
「えっ?ううん。全然。だって大地君が
いないとつまんないんだもん」
「...そっか。えへへ♪嬉しいな♪」
この顔が見られるの、後何日なんだろ。