恋愛部☆番長組




“彼女”だって。
 ....なんか、顔が緩んじゃうな。



「ほら、行こうか千春ちゃん」


「う、うん」



 
 差し伸べる手を取って私は天野君の
 
 顔を見つめて。



 
 車に乗り込んだ私と天野君は二人の
 
 夜のドライブ。


 いや、簡単に言えば天野君がなかなか

 私を家帰してくれないの。



「あ、天野君っ私そろそろ帰らないと...」


「もうちょっと待って。すぐ着くから」



 すぐ着く??
 
 どこに着くって言うの??




 日はとっくに過ぎていて、かれこれ
 
 もう1時間くらいは過ぎてる。


 
 どうしよう。
 
 夜になっちゃってる....。

 お母さん達心配してるだろうな...。



「大丈夫。お母さんには連絡しといた
 から。夜までには帰りますって」



「な、なんでわかったのっ?!」



「だって春香ちゃんのことだからね♪」



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