恋愛部☆番長組
「ねえ、本当に大丈夫?いつものように
さらっと解決してこないの??」
「あー...大丈夫大丈夫。なんとかなる
から」
そう。なんとかなる。
いつもフェロモン漂わせている俺に
できないことはない。
とか思っちゃったり。
「ただ...」
「?ただ??」
「..いや、なんでもない。気にしないで?」
大地に微笑んだ。
だけど内面は笑えてない。
ずっと千春のことが頭に引っ掛かってて
イライラする。
ムカムカする。
『ゆう君っ!!見てみてっっ!!海っ、海!!
綺麗だね~!!』
はじめに海につれてきたのは、
君が俺をここに連れてきたから。
『私ね?...好きな人がいるの』
昔の君の記憶。
告白できなかった未熟な俺の記憶。
振られて、どうしようもない思いを
さんざん涙に込めて、泣いた。
あの日、同じこの夜の海。