恋愛部☆番長組



 キーンコーンカーンコーン~♪


 はぁ。
 職員室、行かなきゃ。


「職員室行って来る」


 席から立つと梓が「頑張って~♪」と
 手を振る姿を確認して、私は職員室に
 向かった。


 
「...失礼します」


「おう入れ」



 ガラッと開けると呼び出された先生の
 元にだるい足をゆっくりと進ませる。



 ...何言われるんだろ。



「ったく、授業中に寝るなんてお前は
 何しに学校へ来たんだ?」



 ...おっしゃる通りです。



「はい...すみませんでした。今日は、
 何か体、ダルくて...」


「そうか...なら今度からは気をつけろ。
 それから俺の授業でまた寝るようだった
 ら今度からお前に宿題増やすからな」


 にやりと笑う30後半のお兄さん教師。
 私的には、心底嫌になるだけだけど。


 ...なんか今日はほんとついてないな。


「...はい」



 元気さえ出ない。


「?どうした?なんかあったのか??」



 この人、女性には特に優しいんだよな。
 それによく人のことに気づくし。


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