恋愛部☆番長組



 あ、恋愛部のドア開いてる。
 天野君、今日もいるかな。


 ぽわんと浮かんだのは今さっきの
 先生の笑顔。


「...違う違う。絶対ないから」


「何がないの?」


 顔を横に振っていると横から天野君の
 声がして振り向く。


「えっ!?い、いやなんでも...」


「そう?なら別にいいけど」



 あ、そうだ。
 今さっき本気になるなって言われて
 たんだっけ。


「うん」


 ちょっと、胸が痛いかな。
 ...天野君って、誰にでも優しいから。



 天野が先に部室に入ると、誰かが天野の
 首に腕を絡める。


「おい天野。お前いつからそんなにふてぶ
 てしくなった」


「あ、密。何?俺ばっかりに依頼が来るか
 ら嫉妬してるの?」

 
「ち、違ぇしっ!!」


 これは、照れてるのかな?
 
 
 ばっと天野の首に絡めていた腕を離すと
 じっと立花は私を見る。


 え?何??



「お前...なんか顔赤くねぇ?」


 ドキッ


「えっ!?」


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