恋愛部☆番長組




 ご、ごめん藤村君。 
 笑いが止まらない。


「~~~ったく!!俺もう二度と密と賭け
 事なんかしねぇからなっっ!!」


 不機嫌な藤村は料理をテーブルに移した
 後、ソファーの上にどかっと横たわる。



「ふぅ。ごめんね藤村君。一緒に食べよ!」


 息を整えてソファに横たわってる藤村に
 声をかけると、しばらくしてむくりと
 起きた。


「...っち」


 こんなの、なんかいいな。
 恋愛部にいると楽しいことばっかりだ。



 まだ夕方だけど私はみんなと一緒に
 夕ご飯をたべることにして、みんな
 一斉に手を合わせ


「「いただきま~~すっ!!!」」


 みんなと一緒に食べる食事があまりにも
 楽しくて



 遅くなるまで学校に残った。
 
 時計を見るともうすでに19時。
 時間を忘れるくらいいつもより恋愛部に
 ながくいたんだ、ってびっくり。


「ごめん、私もうそろそろ帰らないと」


「あ、そっか千春ちゃんまだ高校生だもん
 ね。俺送る」


「ううん。大丈夫、近くだから」


 天野君の誘いを断ってみんなとさよなら
 を交わし、一人で夜の学校を歩く。


 ううっ。自分で帰るって言っときながら
 怖いだなんて...なんて情けない。
 

 自分の足音が響く。
 薄暗いからまるでどこかのホラー映画
 みたい。


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