恋愛部☆番長組



「だ、大丈夫だもん。そんなの絶対いな
 いしっ!!」


 ガタンッ


 ひいいいいっっ!!!

 
 何処からか響いた謎の音にびっくりして
 腰を抜かす。


 廊下の向こうからもう一つの足音。
 今、地べたに足がひっついたように
 動けない私はもう、声もでなくて。



 どんどん私に近づいてくる足音に
 ぎゅっと目をつぶった。
 

「こんなところでなにしてる?」


 
「へ?」



 目を開けて上を向いた。



「に、西原先生!?」


「花園か...なんでまだ学校に?
 肝試し?」


「ち、違いますっ!!」


 足音が西原先生でほっとした。
 それと同時に、もやもや。


 ...天野君じゃないのか。


「ほら、さっさと立って学校から帰れよ?
 さもないと...」


「立ちます立ちますっ!!」


 西原先生って、なんか立花君ににてる
 ような似てないような...。

 でも、あれ??

 立てない??


「どうした?なんで立たない」


「...西原先生が脅かすから、腰、抜けた」


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