恋愛部☆番長組



 西原の横顔がほんのちょっと見えた。
 真剣な顔。
 それに比べて、やっぱり私は不謹慎にも
 そんな先生にドキドキ。


 大きい背中。
 スーツを着ていてもわかるくらい
 骨ばった背骨が見える。


「...は、はい...」


 
 今日は何度も西原によく話しかけられる。
 これはもしかして、ってほど。


 私にはちゃんと天野君、っていう彼氏
 がいるのに。


「すみません...」

「いい。大事な生徒だもんな。気にするな」


 
 今さっきは怖かったはずの廊下。
 西原先生の背中の体温を感じてると
 もう、全然怖くない。


 むしろ――――


「居心地いい...」


「ん?何か言ったか?」


「い、いえっっ!!////」


 私ってば何を///
 はぁっ...なんかやばいかも。



 ...あれ。なんか前にもこんなこと――


「花園?もう眠ったのか?」


「い、いえっ!!」


 なんだろ。
 なんか、夢にみたときと同じような
 気持ち...


「ほら、家まで送ってやるからさっさと
 帰って子供は寝ろよ?」


「あ、ありがとう、ございます...」


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