恋愛部☆番長組



 なんだかんだ言って、結構優しいとこ
 もあるんだよなぁ。
 立花君と違って。


 天野君も車で運転するけど、やっぱり
 先生って言うだけで天野君とまた違う。


 ...なんか、ほんとの大人の人って感じ
 だな。


「あ、一様言っとくけど。俺がお前を送る
 のは俺が先生だから―――」

「知ってますよ」


 西原の先を言う。
 運転しながら私の顔を2度見る。


「...ああ。そりゃそうか」


 いつもより子供っぽく笑う顔に私は
 不思議マークしか思い浮かばない。



 なんか今日の先生変。



 前まで私と西原先生はそんなに話すほど
 じゃなかったのに、今日になってよく
 話すようになったし

 なんか、距離が近くなったというか...


「それで?なんでお前はこんな遅くまで
 学校にいたんだ?下校時間とっくに過ぎ
 てるぞ」


「あっ、えーっと...恋愛部のみんなと
 夕ご飯を食べてたもんで...」


「ああ...」


 納得したようにうなずく。
 

「...羨ましいな。学生ってのは」

「えへへ!そうでしょ!!」


 そこは自慢げに言う。
 だってまだぴちぴちの高校生だもん。


「ハハッ。ほんと、羨ましい羨ましい」

「うわっ、なんで二回も言うの??」


 そんなやり取りをしていたらすぐに
 私の家についた。

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