恋愛部☆番長組



 家が見えてもうそろそろ。私の家に
 到着する。


「そろそろお前の家だからちゃんと荷物
 確認しとけよ?」


「あ、はーい」


 
 荷物、は大丈夫だよね。
 それにしても、意外とマメだったんだ。
 西原先生って。


「いい返事っ」


 ハハッと子供のように笑う西原先生。
 今日は意外な一面といい先生だな、
 とかなまぬるい事を思った1日だった。


 家の前。
 車から降りて先生もわざわざ車から
 降りる。


「じゃ、ありがとうございました西原
 先生」


「ああ。ちゃんと歯ー磨けぇ」


 む、子ども扱いして...。
 

「磨きますぅ~」


「ハハッ。また明日な」


「はい、また明日っ」


 
 ぺこりとお辞儀をすると先生は車に乗り
 ブロロロロッと遠くに行ってしまった。


 さて、私もそろそろ...


 送った後、家に入ろうとして振り向いた。
 時だった。


「えっ!?」


「あ」


 玄関の中から天野君が出てきた。
 どうして??

 どうして天野君が家に??




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