恋愛部☆番長組
「ど、どうして...」
「どうしてって...いや、いいや。それ
より千春ちゃんこそどうしたの。遅い
と思ったら先生にお迎えだなんて」
「こ、これは...」
というか、ん??
なんで私責められてるの??
「たまたま、先生が学校にいて、それで
送ってもらって―――」
「フーン」
今さっきより細くなる目。
これってまるで彼女が彼氏に責められ
てるみたいじゃんか。
「べ、別に関係ないでしょ?仮の関係
なんだし。そこまで本当にしなくても
いいよ」
「........」
わぁ!!どうしよう!!
こんな事言うはずじゃなかったのに!!
これじゃ私最悪な女だよ~~!!
天野君、怒った、かな??
恐る恐る天野の顔を見る。
だけど、
そこには怒ってる様子はなくて
「...そうだな」
ただ、それを認めるかのように
ばつが悪いような顔をする。
なんで?
「悪い。邪魔したな」
私の頭にぽんっと手を置くと、私に
背中を向けて歩いていく。