恋愛部☆番長組



 そう言って俺は千春の頭を優しく撫でた
 後、自分の荷物を片付け、本格的にその
 家からでることにした。


「...ゆうちゃんまたね!」


「ああ。またな」


 まだ車を使い出した俺にとってもそれは
 最大の試練だったと思う。


 俺の、試練。
 あいつと離れること。


 あいつに会って俺はすごいロリコンだ
 ったということを初めて知ったけど。


 今でも忘れない。

 あの頃の思い出。


 だけど、あの頃と今はまた
 距離が違いすぎるんだ。


 確かに、俺はもう大人になった。
 27に。


 千春も、もう高校最後だし
 18だ。


 だけど、俺に、この俺にまた会って
 また千春に会って

 俺、またどうかしそうなほどおかしく
 なる。

 
 きっと、また俺はどこかであいつを
 泣かせてしまう。

 傷つけてしまう。



 ただ










 それが怖いんだ。









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