恋愛部☆番長組
「おはよう千春。めずらしいなお前が
ここにいるなんて」
茶色いコートを着て両手はポケットに。
ゆっくりと私のほうに近づいてくる
西原先生は嬉しそうに微笑んだ。
誰かと思えば...
西原先生っっっ!?ヒイイイイっ!!
なんでここにっ!!
「べ、別にただの気まぐれですっ」
「そ?あ、俺もくじ引いていいですか?」
「はい、ありがとうございます」
先生もひくんかい。
でも、気になるな...。
「おっ、大吉。やった」
「えええっ...」
私は凶なのに...。
ずるいっっ!!
なぜ私は凶でこのひとは大吉!!?
「はぁぁ~...もう、最悪...」
「ほら、落ち込むな。俺のをやるから」
私の持っていた凶と西原先生の持ってる
大吉を入れ替えると、先生はにっと笑う。
「これで文句ないだろ?」
やっぱり、先生は先生なんだね。
ほんと、生徒に優しくて、
私、こんな人を好きになればよかった
のかな?
「...ありがとう、ございます。先生って
ほんと誰にでも優しいですよね」