恋愛部☆番長組



 ~天野side~



 春香、なんであの公園にいたの?
 もしかして、あの時の記憶

 思い出した?


 ...そんなわけないか。

 偶然だよな。
 たまたま通ったから寄っただけだろ。
 
 うん。きっとそうだ。


「―――い、おーい」


「え?」


 あれ、俺またぼーっとしてた?
 最近ほんとボーっとしてるな俺。



「大丈夫?天野君?最近ここんとこずっと
 ぼーっとしてけど...」


「いいの。大地は気にしなくて。それより
 大地、HR始まるよ?」


「あ、そうだった!じゃぁ僕行ってくる!」


「行ってらっしゃい」



 手をひらひらと振って大地は恋愛部の部室
 から忙しく出て行った。


 
 あれ、メールが入ってる。



 何気なくケータイを見るとメールが。
 相手は、梓ちゃんからだ。


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 名前:森宮 梓

 用件:暇だったら





 ちょっと今度の日曜日に付き合って
 くれない??友達と約束してたんだけ
 ど一人足りなくなっちゃて(汗

 お願いっ!!日曜に×××駅に10時に!

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