恋愛部☆番長組



 は?何で俺が。


「お、相変わらず調子いいなお前ら」


 横から覗き込むようにして言う立花に
 びっくりして振り向く。


「...いや、これ梓ちゃんから」


「はぁ?お前二股してんの?」



 なんでそうなるかな。
 でも、そうなるのか。


「違うよ。強引に凪ちゃんが決めちゃった
 から。まったく凪ちゃんには参るよ」


「だろ!?俺なんかいつも―――」


「いつも、なんだって??」



 ぎくり。

 
 後ろで異様な迫力を放っていつも俺達を
 震えさせるもの。


「アンタ達?一体なんの話をしてたの?」



 にっこりと笑ってるのに、右手には
 Sの人が持っているという伝説の―――



「な、凪。その手に持ってるのは――」


「え?コレ~?あんた達を締め付ける、
 うってつけのムチだよ~?」



 キャハハハッ!!と物にバシバシ攻撃する
 凪は俺達を震え上がらせた。



 こ、こえええええ。



「あ、俺メール送らないとね♪」


「天野っ!!てめー!!」


 ふう。巻き込まないでよ。


< 314 / 352 >

この作品をシェア

pagetop