恋愛部☆番長組
は?何で俺が。
「お、相変わらず調子いいなお前ら」
横から覗き込むようにして言う立花に
びっくりして振り向く。
「...いや、これ梓ちゃんから」
「はぁ?お前二股してんの?」
なんでそうなるかな。
でも、そうなるのか。
「違うよ。強引に凪ちゃんが決めちゃった
から。まったく凪ちゃんには参るよ」
「だろ!?俺なんかいつも―――」
「いつも、なんだって??」
ぎくり。
後ろで異様な迫力を放っていつも俺達を
震えさせるもの。
「アンタ達?一体なんの話をしてたの?」
にっこりと笑ってるのに、右手には
Sの人が持っているという伝説の―――
「な、凪。その手に持ってるのは――」
「え?コレ~?あんた達を締め付ける、
うってつけのムチだよ~?」
キャハハハッ!!と物にバシバシ攻撃する
凪は俺達を震え上がらせた。
こ、こえええええ。
「あ、俺メール送らないとね♪」
「天野っ!!てめー!!」
ふう。巻き込まないでよ。