恋愛部☆番長組



 一枚ずつ。
 
 密、俺、密、俺―――。
 そして、全部が配り終えた時、密は
 ふんと鼻で笑った。



 ま、まさか――――。

 

 最後の一枚を俺が手にした時、
 それは起こった。



「ばばはお前だな」


「はぁ...けど負けないよ?」


 俺と密は見えない火花を散らして
 フフフフっと互いに笑う。



 俺達を見守っている大地、風見、藤村
 はなにかと勝負の間に口を挟んだ。


「ね、僕なんか寒気がするんだけど...」


「大地は俺達とゆっくちティーカップでも
 飲んでようよ。藤村が淹れたのって結構
 おいしいよ?」


「うんそうする!!」


「おい、それは俺の淹れた紅茶だろうが」


 
  
 


 そして戦いの時間がやってまいりました。




















< 317 / 352 >

この作品をシェア

pagetop