恋愛部☆番長組
「「最初はぐー!!じゃんけんほいっ!!」」
俺はチョキ。あいつはグー。
勝つことにはとことんな男だ。
俺も負けられない。
くっ。いいさ。
挽回してやるっ!!
「ははは!!悪いな!!俺が先だ!!」
俺の切り札を一枚取ると呆気なく
密の手札が一つなくなって
少なくなる。
「じゃ、俺の番だね」
密の目を見ながら手札の一番端を取った。
よし、まだこれからだ。
絶対あいつには負けられないっ!!
負けたら...。
そう考えてぞわっとした。
なにされるかわからない。
あの藤村のように。
「よし、次は俺の番だな」
火花が飛び散る。
自分達の持ってる手札を読まれない
ように
少し内側にトランプを引き寄せて
相手の行動をみる。
それが俺達のやり方。
だが、いくらやっても
最終的には
ババと、カードが残るのみ。
「ふっ...やるな天野」
「密こそ...」
二人とも額に汗をかき、頑張ってます!
とでもいわんばかりに見開く目。